絵本作家まりこ

絵 本

み~んなのいのち(食育絵本)
【NPO法人 21世紀森づくり】様からのご依頼で絵を手がけました。
・文章:食育インストラクター[佐々木さゆり]様
・小学1年生の男の子とお母さんのほのぼのとした博多弁のやりとりがユニークな作品。
 たくさんの”いのち”をいただいて、今の自分がいることをやさしく伝えています。
(2014年8月3日初版発行/定価¥1,200)

だいすき!パイロゲン
・パイロゲンという健康飲料水をベースに物語を綴った絵本
(自費出版/定価¥550)

カレンダー原画集

ドリーマーストーリー

1980年に【DREAMER】の屋号で、布製小物などの製作販売スタート!
キャラクター”ドリーマー”ちゃんは、赤い傘に乗って世界中を旅する女の子
全ての製品にドリーマーちゃんと共に登場するキャラクターもプリントされています。
長い年月を経て、ドリーマーちゃんの物語を絵本にすべく、現在原画制作中…

プチギャラリー

オーダー

和ごころしぐさ

2012年に、あるきっかけで NPO法人江戸しぐさ理事長”越川禮子”先生の講座に参加させて頂いたところ日本人の思いやりの精神に深い感銘を受けました。 2013年に、「江戸しぐさ講師」養成講座を受けて、越川禮子先生より学ばせていただきました。 子供たちにも伝わるような絵を描いて江戸しぐさを伝えていきたいと思い、私流に代表的なしぐさを描き綴っています。
江戸しぐさとは…
江戸時代…江戸の町は世界でも人口密度が非常に高かったそうです。そんな人と人が行き交う中でお互いに心地よく暮らせるように、全国から商人のリーダーが結集して生み出された生活の知恵といわれています。
江戸しぐさについての書物は残っていなく、現代に至るまで口伝で今日まで伝承してきたものです。 それだけ大切に感性が変わらずに伝わるよう大切に伝承されてきたのだと思うと、先人の日本人の想いが更に深い感銘を受けずにはいられません。
この日本人の素晴らしい精神性は 現代の私たち一人一人のDNAにも刻まれているのです。この和ごころしぐさとは出合うことで、あぁ〜そうだったなと気付いて頂ければ幸いです。
*イラストの注釈はギャラリー下部をご覧ください

①傘かしげ ②こぶし腰浮かせ
雨の日、傘をさした人と人がすれ違う時に、お互いを思いやり お互い自分のさしている傘をかしげさせ、すれ違う時、相手に 微笑んで目であいさつする。と、相手も微笑みを返しあう…
そんな、思いやりの心は”粋”ですね。
江戸時代は、橋のない川を渡るのに 乗合船に乗っていました。先に乗っていた人たちは、 後から乗ってきた人のためにこぶし一つ分、腰を浮かせて 席を詰めあって、席を空けていたそうです。
それで ”こぶし腰浮かせ”というのですね…
こんな譲り合いは、当たり前だったそうです。
③うかつあやまり ④尊異論
夢中で走って来た男の子がうっかり体操座りの女の子の足を踏んでしまいました!
こんな時、踏んだ男の子が 謝っているのに、踏まれた女の子が痛さでプンプン 腹を立てたら、お互い暗い気分になるものです。
・・・こんな場合、江戸っ子は・・・ うっかり足を踏んだ方はもちろん、踏まれた方も邪魔になるような場所に座った私も無用心でした。と謝っていました。
~~悪いのはお互い様と、どちらもあやまる~~
こういうしぐさを、さりげなくし合える世の中になったらと痛く願います。
人は、一人として、同じ人はいませんね。
違っていて当たり前…
違いを尊重して、柔らかく受け入れるのが、「尊異論」です。
例えば、商品の開発について話し合っているとき、 一人の研修生だけが、異なる意見を述べても、意識の高い経営者なら、その意見を汲み取って、吟味しました。
⑤時泥棒 ⑥七三歩き
江戸人は、相手の都合を考えずいきなり押しかけることを「時泥棒」と戒めました。 金銭は借りても後で返せますが、時間は取り返しがききません。
時間を奪う行為を弁済不能の十両の罪として 「時泥棒」を厳しく禁じていました。 現代では、不意の訪問以外に、突然の電話に困惑しがち…。
かけた最初に、「今、お時間よろしかったでしょうか?」と、相手に問いかける。
気配りを心がけたいですね。
歩道の区別がなかった江戸の道路を、当時の人々は、 七分を公道、三分を私道とわきまえていました。
公のために道をあけておくことで、けが人を運んだり、急ぎの人も気がねなく通行することができました。
~~「自己規制」なんて言葉が使われる前から それがきちんと使われていたんです。
世のため 人のためと、誰もがしていたことが、現代に なくなってしまったことが悲しいです~~
⑦お心肥(おしんこやし) ⑧三脱のおしえ
人は、おいしいものを食べて体を肥やすことを優先しがちです。でも、それ以上に心を豊かiにして、教養を身につけさせていました。
これを ”お心肥 ”といいます。
お心肥の素晴らしいところ。 教養を身に付けさせる…といって、ただ学問の知識を書物から学ぶだけでなく、手足を動かして自分で体験して学んで、感性も豊かにすることを優先していたのです。まさに江戸の美学!
江戸の町方では、初対面の人には、年齢・職業・地位を聞かないルールがありました。
この3つの先入観が入ると…
とかくフィルターをかけて人を判断してしまいがち…
本当の人間を見る観察力、洞察力が曇ってしまうんですね~
一流校や大企業の肩書きに弱い人は「三脱の教え」を実践して、人柄を見抜く力を身につけてほしいものです。
⑨”粋”か“野暮“ ⑩ さようなら・あとひきしぐさ
”粋”…相手を思いやる気持ちをさりげなくするしぐさ。
for youの精神
”野暮”…自分勝手で相手の気持ちを察せられない行動をとること。for meの精神 良いか、悪いか・・・
正しいか、正しくないか・・・より
”粋か、野暮か”・・・
江戸っ子は粋な生き方をしていたのです。
この現代で、江戸時代のように”粋”なしぐさをし合える世の中になったら、素敵だな~って思います。
さようなら
別れるときのあいさつは・・・「さようなら」これは・・・
「左様ならば」という意味で、「それならば、ここいらあたりで失礼しましょう」というのを省略した言葉。
あとひきしぐさ
相手に、名残惜しい気持ちになっていただくような心遣いをいいます。 たとえば、帰られるお客様の姿が見えなくなるまで お見送りするのが、「見送りしぐさ」といいますが、 そのしぐさに、後ろ髪引かれて、見送られるお客様 も名残惜しくなります。
・・・愛溢れる風情がありますね・・・